ずっと見てるとそんなにすごい勢いで食べるわけではないんだけど、繋ぎっぱなしにしておくといつの間にかけっこう進んでいる。
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大里山の山頂付近にある畑。その名も大里。
枝が多く枯れると当然、樹が弱ります。最悪、枯れます。(小さいのに大したヤツですなぁ)
個人的な好みとして、問答無用で滅殺するのがあまり好きじゃないので、農音の園地では被害を受けている枝や葉をひたすら切り落として対応します。ヤノネは落としてもしばらくは生きるそうだけど、動けないうえに栄養を絶たれるとそう長くは生きられまい。
イノシシに食われないないから、ある日突然なくなっているということがない。
けど、裏手が竹林だったりすると、一方から日光がよく当たるので、そっちばっかり枝が伸びる。
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重さに耐えられず樹が転げる。
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農家がうなだれる。
植物って、自分が日向にいるか日陰にいるかを判別して、伸び方をコントロールするんですって。そして日陰にいるやつは、光を求めて細く長く伸びようとする性質があるらしい。
そして、転倒。
早めに収穫できたら、強めに剪定して樹形を戻してやらねば…。
そんなわけで、倒れる前に収穫してやりたいので、レモンを早い時期に買ってもらえると嬉しいです。
農薬不使用レモン。
今、まだ黄緑くらいですが、今年は例年より黄化が早く、だいぶ黄色くなってきてます。
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http://noon-nakajima.com/portfolio/petit-immigrant
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]]>極早生、早生と順調にきて、皆様からもずいぶんとご好評をいただいてましたが、中生は壊滅。
イノシシめ。
みかんを、みかんの樹をめちゃくちゃにしやがった。
山奥の畑ゆえ、エリアとしては完全にやつらの支配下にある区域。
ここまでやられると、この中生ゾーンだけでみれば収益性は時給換算で3〜400円といったところだろうか。
昨夜、映画『マルクス・エンゲルス』を見たノリで言わせてもらうが、、、
柵の見回りを怠った自分の責任とはいえ、どうにも労働に見合わぬ対価。
支配者層(イノシシたち)による搾取感はハンパない。
これがプロレタリアート(無産階級)の心情か。なるほど、この理不尽に奪われることによる落胆と沸々と沸き起こる怒りが、打倒支配者層のモチベーションなわけだな。
中島の産業を守る意味で駆除活動に参加している身ではあるけど、個人的にはプルードンよろしく漸進主義的にいきたいと思う一方、どうにもこの理不尽な搾取…。これでは農業経営はもたない。
たしかに、イノシシという自然現象に対して、理不尽などという言葉を充てることがそもそもおこがましいという考え方もある。
しかし、時系列でみれば、中島にイノシシが登場するより前からこの園地は開拓されており、その観点ではやつら外敵に侵略されていることになる。
ここは一つ、自分たち人間のアクションも自然現象の一つとみなして、可能な限りあらがってみせよう。
日光を奪い合う植物たちのように、イノシシと人間とが同等に生きるために戦うってのも、必然な気がする。
まぁ、そんなこんなでもうすぐ販売を開始する農薬不使用の南柑20号は、たぶんすぐに売り切れになっちゃうと思います。
※それから、映画の影響でこんな文章を書いたけど、別に共産主義者とか過激派とかではないので、誤解のないようお願いします。どちらかというとLOVE&PEACE派です。
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]]>(あくまで気持ちの話。実際は、農業を生業としていて農作物を荒らされるわけだから気持ちに関わらず行動がある)
まぁそんな思いで、せめて実だけを綺麗に食べるなら少しは許容する心も持てるけど、枝までバッキバキに折られるとなると、やはり気持ちの上でももう「やるしかない」となる。
というような論理で、帰路につこうとしたとき、軽トラックのそばに、イガ栗が落ちていることに気がついた。
落ちている栗はたいていが虫食いでスカスカなのに、手に取るとずしりと重い。
見上げると、まだいくつもイガが木になっている。
あの栗も虫に食われてないのだろうか。
そう考えると、木を揺すってみたくなる。
木を揺すって落ちてこなければ、木に登ってみたくなる。
67キロの男が栗の木に登っても枝は折れないだろうか?
もし枝が折れ、そのことを誰かに咎められたら、何かしら自分を正当化する言い訳を考えるだろうか?
そんなことを考えながら、栗を2つポケットに入れた。
もう8年も駆除活動に関わってきた実感から、イノシシはとても知能が高いことは分かっている。
もしイノシシと話ができるなら、少しくらいなら食べてもいいから、こちらが困るようなことにはしないでくれと言いたい。
分り合えないにしても、イノシシの言い分を聞いてはみたい。
その上で、やるしかないなら、精一杯やり合いたい。
自然という土俵の上で、ヒトとイノシシは対等であるはずだ。彼らも彼らなりの知恵を使って柵を突破したり、ワナを回避したりするのだから、ヒトもヒトなりの知恵や道具を使って戦う。
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どうも実がパンパンに張っているような…。
雨のあとの大潮の満潮時刻…。
「月と農業」によると、新月のときは水分が下方移動する傾向のことが書かれているが、満潮時刻ではそんなこともなさそう。
それとも栄養成長が強くなっているせいか?
いずれにしても、月の引力が植物に与える影響については無視できないんだろうとは思っていたが、今日初めてその片鱗らしきものを実感した。
そこで湧いてきた新たな疑問は、研究レベルの果樹試験などでも月の影響って加味されているんだろうか?ということ。
ハウス栽培は雨などの外的要因を遮断できるとは言うけど、引力については露地と変わるまい。
聞けば、熊本には月齢を意識したみかんを栽培している人がいるらしい。ビオディナミになるとちょっとスピ系要素が入ってくるけど、実際どれくらい月を考慮してやっているんだろうか?
昨日は天気も良かったし、日曜で大潮ということもあってか釣り船もめちゃくちゃ多い。
沖で釣れているのは青物か。
みかんはまだ(自分の中では)定かではないけど、少なくとも釣り人は月によって大きな影響を受けている。
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実が熟すにつれて、急激にこの黄化葉の症状が出てきた。
これはたぶんマグネシウム欠乏症だろーなーと思いつつ、実に変な影響が出てはマズイので収穫が進むのを待ち、苦土石灰を投入。
みかん、できました。
昨年から「島みかん」農法でやってます。
そして、今年は納得の出来です。
営農の持続可能性や環境負荷、植物生理や土壌微生物など、いろいろ考えた上で、現在の結論として取り組んでいるのがこの「島みかん」。
【海☓山】
山菜・海藻・魚・海水…。身近にある天然素材から作った発酵液肥を散布。
せっかく島という“海あり山あり”の特殊な場所でみかん栽培をやってるんだから、その両方を存分に活かしてやろうという着想です。別に必要ではないんだけど、その土地でなければならない理由が欲しかったわけです。必然性と言ってもいい。
中島のみかんだから、中島の味。
【新旧の考え方】
そういうところからスタートして、高齢農家さんから昔ながらのやり方を教わり、新進気鋭の若手農家さんからは最新の栽培技術の話を聞き、研究論文を読み漁って、整合性を模索。
長く実践されている行為でも、論理的に説明が出来ないと(自分が納得できないと)やってやろうって気になりませんからね。
経験的かつ論理的に成立する持続可能農法の完成を目指してます。(化学をもっと勉強しとけば良かったと今になって反省)
詳しくはまた後日、長々と書いていきますね。
そんなこんなで、この数年の試行錯誤が果を結びました。
まだまだ進化の途中だし、潅水問題など課題も残りますが、今の段階での結果がこの「島みかん」です。
農作物なんて、どんな御託を並べたところで美味しくなければ続かない。ところが、美味しいってのは人それぞれ。
最終的にはより多くの人に食べてもらって、これで良いのかダメなのか、でしか判断できません。
そこで、、、
<ご賞味いただいた方へのお願い>
販売事業『くつな商店』では、商品レビューやアンケートなどで皆様の声を聞かせて頂き、その判断材料とさせてもらっています。是非、ご協力下さい。
レビューを書いて頂いた方にはショップポイントが付きますので、次回以降のお買い物が少しお安くなります。
これらを長期に渡って蓄積していけば、いずれニーズありきの生産が可能になるのではないか、と考えています。
物を作って売るって、本来そういうことですよね。
極早生温州みかんって、すーっとした酸味がトレードマークなので、青みが残る今から出荷開始。
11月に向けて甘みがどんどん増していきますので、極早生のなかでも前期と後期では味が違ってきます。
そういう違いなども楽しんでもらえれば幸いでございます。
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